麦焼酎、芋焼酎

農業法人 八千代伝酒造は2004年にそれまで休業していた焼酎の製造を再興しました。

そこには３代目栄寿氏の、かんたんには言い尽くせない大変な苦労がありました。莫大な借金をかかえたと聞きます。

現、４代目の八木健太郎氏も大学を中退して蔵に入り、次男、大次郎氏も高校卒業と同時に当時の杜氏“現在の名工”を受賞された吉行正巳（よけまさみ）氏について焼酎造りを教わりました。

しかし、焼酎の製造は後発ということもあり、良い原料芋を調達するのに大変苦労しました。そんな環境の中、４代目は“自分でつくろう”ということになったといいます。

書くのは簡単ですが、大変な苦労と労力の連続であったこと想像できます。

2009年から原料芋の栽培をスタートさせます。そして2018年には、農地所有適格法人として認定され農業法人 八千代伝酒造に社名変更しました。

2019年には芋焼酎つるし八千代伝及びCrio(クリオ)の製法で特許を取得します。

また、この年は芋焼酎原料の麹用米の栽培をスタートさせ、また、麦焼酎原料の大麦の栽培もスタートさせます。

2021年には、焼酎業界初のドメーヌ化（ワイン用語で全原料を自社で栽培する高付加価値のこと）を実現しました。

そして、原料芋・麦・米の自社栽培や特許取得（つるし芋、クリオ）に裏うちされた日々の努力と研鑽が結果として実を結びつつあります。

令和３年、4年と2年連続で鹿児島県本格焼酎鑑評会にて１位総裁賞代表を受賞しました。（八千代伝（黒）タンク No110号）。

又、鹿児島の有名豆腐屋さんとのコラボでつるし芋を使用したさつま揚げを冷凍販売したり、焼き芋の冷凍を販売したりと新しいチャレンジは続きます。

又、芋焼酎「つるし八千代伝」は、2021年に九州地方発明表彰 鹿児島県知事賞および九州経済産業局長賞を受賞しました。

今後の益々のご活躍が期待されます、農業法人 八千代伝酒造さんです。

農業法人 八千代伝酒造 株式会社（のうぎょうほうじん やちよでんしゅぞう かぶしきがいしゃ）

〒891-0024　鹿児島県垂水市上町71